朝から人を見すぎて気分が落ち込んでいる。
ひとりの心地よい空間を守るためとはいえ、早朝の出勤からこの調子はしんどいな。
とはいえこうして始まる1日ばかりなんだけどね。ここ1、2年は。
道はあるようでないから面倒だな。踏み出した途端消えるかもしれないし、道があったとして思い描いたものとは180度違う荒涼としたものかもしれないのに、見ている分はとても綺麗で魅惑的だ。だからつい踏み出して踏み外してしまう。
想像する自分の人生は幸せいっぱいの未来でも、現実は害悪の溢れる息苦しい社会があるだけだ。
現実を目の当たりにして自分を保てる人間はごく少数だと思う。
私が目にした人たちは決して綺麗とは言えなかった。
人の気持ちを省みない人間、諦めたような沈んだ目をした人間、倫理観が破綻した人間。
仕事に慣れれば慣れるほど会社内の、社会の暗くじめじめした部分がよく見えて気分が悪くなった。
そんな中でも正気な人がちらほらいたから、私はこうして仕事をやめずにいられるのだと思う。
でもしんどいな。
昨日自宅にいるとき、心地よくて静かなこの空間が大好きだと思った。このために私は働き続けるのだと。
しんどいんだけどね。