箱庭から追い出されたので新しく箱庭をつくろうという話

 

私が描く理想の姿はメディアに植え付けられたものかもしれない

働く女性はかっこよく輝いている

メディアからの印象はそんな感じだ

働く女性=企業で男性と肩を並べバリバリ働く女性

という構図が自分の中で出来上がっているが、それが全てではない

世界の流れでそういった女性ばかりが目に付くが、専業主婦やパートの女性だってゼロではないのだから

 

生まれた時からテレビや携帯があり情報に囲まれて育った私はそこからの情報が全てだった

自分のために自分の将来を考えることも少なく、ただその時が楽しければよかった

経済的にも苦しくなく当然のように小中高と進学できる環境で、先を憂う必要がなかった

私にとって学生生活の終わりは平和な箱庭からの追放だった

 

働くことで見える世界は広がったが平穏は失われた

行く先には何もなく、たとえ光を見つけたとしてもまたその先にはずっと道が続いているだけ

行きつく先などなかった

そこまでわかっているのに今何をしろというのか

箱庭がなくなった時私が一度いなくなったのに

 

そこから各々の幸せを見つける人間は何を考え、この世界の仕組みをどう感じているのだろう

自分の幸せな日々の他は見えていないのかもしれない

とても幸せなことだ

幸せなのだろうが羨ましくはない

なぜなら私の求める幸せは戻ることのできない箱庭だから

それでも生き続けるしかないのなら新しい箱庭でも作ろうか