面白くない話

 

まあまあ印象の良い、年の離れた先輩からご飯に誘われ、行くことになった。

私が仕事をやめたことを知って心配したのだと思う。あるいは情報収集目的か。

まあどっちでもいいけど、とにかくご飯に行く。

相手が家族とか友達なら、ただ“楽しみ”と思うだけなのに、今回はちと面倒に思う。

というのもその人と同じ職場にいたのは3年近く前で短い期間だったから特別仲が良いわけではないし、面白いけど噂好きでいまいち信用できないからだ。

ならなぜ断らなかったかというと、断る理由がなかったから。さらに後付けの理由を言えば、どんな話を振られるか興味があるから。

 

私は仕事をやめました報告を数人にしかしていない。それも理由は言わず簡単に。

このことは今回会う先輩にも話してある。だからこれは知っている人の少ない広げ甲斐のあるネタってことになる。

きっとその人も、真相を知っているのが自分だけなら面白い話ができる。やめた理由を詳しく聞き出そう。とでも考えているのだと思う。

これは考えすぎでも話を盛っているわけでもなく、私が前いた職場はそんなところだった。時間があれば他人の噂をしたり、噂になりそうなことを聞き出したりするようなところ。

だから話の振り方もお上手なの。

今回会う人はどんな目的でどれだけお上手な質問をしてくれるのか、それを観察するわ。

 

でもやっぱり面倒。

面倒な奴と関わるのは面倒。

だから1回だけでいい。その1回を我慢すれば相手が何を考えているか十分わかる。

 

もう飯の約束をしてしまったんだ。仕方ない。今の私に二言はないの。

 

 

🗿すぐ追記しちゃうよ🗿

結局断ったよ。コロナだし。嫌だし。