日常

 

辛気臭くてダサい格好のサラリーマン

 

それが朝から視界に入る私の苦痛がわかるだろうか。

辛気臭い方が大勢だからわかるはずもない。

何一つこだわりが見えないつまらない格好はとっくに見飽きているけど、受ける苦痛は変わらない。

ところで“つまらない”は物の新旧で判断しているのではない。

使い込んでいるものがみすぼらしいわけでも、新しいものが何より素敵なわけでもない。

 

 

さて私は今、会社のとある場所でこの日記を書いている。音楽が大音量で流れるイヤホンを耳に押し込んで周囲音を遮りながら。

実は仕事開始まで数時間はあるし、早起きも得意ではないんだけど、通勤で見かける人間が少なくすむこの時間を逃したくない。

待ち時間は頭痛と寒さでこたえるけど我慢だな。

仕事が始まってしまえば嫌でも他人と関わらなきゃならないから、今の時間をひとり穏やかな気持ちで過ごそう。

攻殻機動隊のサントラをききながら。